2013/10/22

イチローカワチ

2013年10月のボストン日本人研究者交流会のゲストスピーカーはなんと、、、

ハーバードパブリックヘルスの日本人教授 イチローカワチ先生でした。

講義の内容は行動経済学のお話でした。
とても、分かりやすく、親しみやすい話し方で、あっという間に講義は終了。


行動経済学による介入の例として例えば、
アメリカではまれにレシートに店員のから「Thanks from Mary」などと、メッセージがかいてある事があります。

アメリカはチップ文化なので、このレシートのメッセージがどの程度チップに影響するか調べたところ、女の子の店員がメッセージを書いた場合有意にチップの額が上がったとのことです。このメッセージの有無でサービスに代わりがなくとも、心情に訴えかけることでチップを多めにもらえてしまう訳です。

ちなみに、男性の店員がメッセージを書いても効果がなかったとのことです笑

日本ではあたりまえのようなおもてなしの精神が、行動経済学の介入の1つとして捉えると、よりエビデンスのある結果を得られるかもしれません。

例えば、美容室でのマッサージのあるなしが美容師さんのリピートに実は影響を与えるとか、、、


私はイチロー先生が最近出版されました本
命の格差は止められるか
を読んで予習しておきましたので、理解がさらに深まりました。



ということで、記念撮影笑
講義の内容もそうですが、驚いたのは、
カワチ先生の誠実な人柄です。

私たちの質問に丁寧に一つ一つ答えてくださるものですから、もう感激でした。

2次会の懇親会にも出席してくださり、
さらにあついトークをすることができました。

話は変わりますが、

今後、BUのEMBAでcharity fundという、活動をする予定です。

主に医療に貢献するfundですが、
今年は失明予防を援助できないか提案するつもりです。

その際には、カワチ先生ともコラボレーションできればと意気投合させていただきました。

カワチ先生は、来週はなんと日本での公衆衛生学会でのご講演とのことです。

お忙しいところ、懇親会までいらしていただきありがとうございました。