2013/01/14

日米における医大と大学病院の関係


日米における医大と大学病院の関係について解説します。

日本ではご存知の通り、医大には必ず付属の大学病院があります。

例えば東京大学医学部であれば東京大学病院
慶応大学医学部であれば慶応大学病院、順天堂大学医学部であれば順天堂医院。

国立、私立ともに医学部は大学病院を持っていて、医学生は主に大学病院で研修します。

しかし、米国の医学部は少々異なります。

例えば今私が在籍するHarvard Medical Schoolには Harvard Hospitalの様なものはありません。

Harvardの医学生は日本と同じように卒業後はマッチングの様なものがあって、自分の希望の病院を探します。

その際にHarvardの病院とはどこを指すのでしょうか?

こちらで最も有名な病院がMassachusetts General Hospital (MGH)は州立の病院になりますが、こちらはHarvad Affiliated institutionsに含まれています
Affiliated institutionはと直訳すると関係機関となります。

関連機関は研究施設も含めれば以下のようにたくさんあります。

Beth Israel Deaconess Medical Center
Brigham and Women's Hospital
Cambridge Health Alliance
Children's Hospital BostonDana-Farber Cancer Institute
Forsyth Institute
Harbard Pilgrim Health Care 
Hebrew SeniorLife

Joslin Diabetes Center 
Judge Baker Children's Center

Massachusetts Eye and Ear Infirmary
Massachusetts General Hospital

McLean Hospital
Mount Auburn Hospital
Schepens Eye Research Institute
Spaulding Rehabilitation Hospital
Veterans Affairs Boston Healthcare System 




たくさんありますので、一見名前だけ聞いた時にはHarvardの施設かどうかわからないこともあります。逆に言えばこのどれでもHarvardで研修していることになる訳です。

Harvardに留学といっても、日本の様に大きなHarvard大学病院といったモノは存在せず、医学部であれば科によって様々な関連施設で研修します。

留学先を探す際には上記の中から探すことで、Harvard関連が見つかるはずです。
このうち赤字の施設が眼科関連になります。

ちなみに日本の大学病院の様に病院や研究施設名にHarvardの名前が直接ついていないことにかなり違和感を感じますが、しっかり病院や施設には関連施設であることが明記されています。

今回は良くHarvard病院みたいなところで働いているのか?と聞かれることが多いので解説に至りました。


0 件のコメント:

コメントを投稿